第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会

会長挨拶

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会長プロフィール

 2015年2月12日(木)、13日(金)の2日間、第30回日本静脈経腸栄養学会定期学術集会を神戸で開催させていただくこととなりました。大阪大学といたしましては、2004年第19回(髙木洋治)以来となりますが、会員数20,000人という、日本で最も大きな臨床栄養の領域の学会を開催させていただくことは大変光栄なことであり、あらためて深く感謝申し上げます。

 今回のメインテーマは、本当に平凡ではありますが「臨床栄養の最前線-エビデンスとガイドラインに基づいた臨床経験の共有-」といたしました。

 この臨床栄養の領域は、実に地味な領域で、しかし、すべての医療の基本となる領域です。それなのに、医療の現場ではおろそかにされている、これは、私自身が医師となって以来、ずっと感じてきたことです。栄養状態が悪い患者さんよりも、栄養状態のいい患者さんの方が、さまざまな治療に対する反応も良好で、同じような侵襲的な治療に対しても、経過は順調であるばかりではなく、合併症の発生頻度も低く、合併症が起こっても回復が早い、これは、実は、誰もが感じている、わかっている内容です。しかし、栄養状態をよくしてから治療を行う、栄養状態が悪くならないように栄養管理を行う、そういった臨床栄養に対する考えが定着していないのが日本の現状であると思います。さまざまな治療を行っても患者さんの状態がよくならない時になって初めて「栄養管理が必要だ」と認識される、この状態が未だに日本では続いている、そこに最も重大な問題があると思います。NSTが普及し、日本の栄養管理レベルが上がったかのような感じがありますが、実際には、適切な栄養管理が実施されずに、苦労している患者さんが多数おられます。

 日本静脈経腸栄養学会としては、2013年5月に「静脈経腸栄養ガイドライン第3版-静脈・経腸栄養を適正に実施するためのガイドライン-」を出版いたしました。これは、ガイドライン作成実行委員会委員長として「発刊にあたって」に記載させていただきましたが「学会として、栄養療法の基盤ができあがったことを意味するもの」と思っています。もちろん、この「静脈経腸栄養ガイドライン第3版」には記載されていないエビデンスもありますし、ガイドラインの内容がすべて正しいということでもありません。しかし、いずれにせよ、ガイドラインとエビデンスに基づいて栄養管理が行われるようになっている、なるべきであることはいうまでもありません。そして、ガイドラインとエビデンスに基づいて実施されている臨床経験を発表し、共有することは、実は、学会の目的の原点となるものであると思っています。こういう考えで、今回のテーマを設定いたしました。

 当初、京都で開催すると決定し、第29回の学術集会でも「京都で開催する」と宣言したのですが、神戸で開催することに変更し、さらに日程も変更するという、会員の皆様に対して申し訳ないことになってしまいました。しかし、やはり、1万人が参加する本学術集会であるため、十分なスペースのある会場を選択することの方が重要であると判断しました。会場の変更、会期の変更という、本来はやってはならないことをしてしまったのですが、一人でも多くの方に満足していただけるような学会運営となるよう努力させていただく、ということでお許しいただきたいと思っております。

 第29回の学会に対するさまざまな意見をいただき、また、会場の参加人数なども調査し、適切な学会運営をするにはどうすればいいのか、いろいろ考えながら準備をしております。もちろん、すべての方に満足していただけるはずはないのですが、一人でも多くの方に、参加してよかった、と思っていただけるような学会にしたいと思っております。

 ぜひ、神戸の地へお越しください。そして、自分の臨床経験を報告し、いろんな方と交流してください。参加された方々にとって、第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会がいい思い出となりますよう、可能な限りの準備をしてお待ちしております。

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