1. 漢方薬を導入した臨床栄養の新しい展開 共催:株式会社ツムラ |
漢方薬への理解の高まりや生薬学の進歩から、様々な医療現場で漢方薬が導入されて有効性が認識されるようになってきました。漢方には脾胃(消化器)が元気の源で、消化器を大事にして適切な食生活をすることが健康につながるという考え方があります。漢方の長い歴史の中で消化器の諸症状を改善する多くの漢方薬が開発されてきました。大建中湯、六君子湯、大黄甘草湯、小建中湯、半夏厚朴湯などはその代表例ですが、近年、有効性を証明するエビデンスの集積が飛躍的に進んでいます。更に、補中益気湯や十全大補湯は免疫学的作用とともに悪液質やサルコペニアの改善効果なども報告されています。漢方薬を西洋薬と一緒に使えるのは日本だけで、漢方と西洋医学の融合により様々な分野において治療成績の向上が期待されていますが臨床栄養もその一例です。本シンポジウムでは多様な栄養障害に対して漢方薬を導入した経験やそのエビデンスについての議論を深めることが出来ればと考えています。
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2. 排泄ケアにおける栄養学的リスクマネジメント 共催:太陽化学株式会社 [一部指定。募集あり] |
栄養療法を適正に行うためには、経口栄養・経腸栄養法のいずれにおいても排泄ケアのリスクマネジメントをしっかり行うことが重要です。
消化管は栄養素の消化と吸収を司る臓器であると同時に最大の免疫器官です。特に大腸は400種1000兆個以上ともいわれる腸内細菌がヒトと共生しており、短鎖脂肪酸などの有用物質を産生し、ヒトの栄養状態や健康状態に深く寄与しています。つまり、健全な腸内環境の構築と適正な栄養療法は密接に関係していると言えます。
本シンポジウムでは、排泄ケアの中でも特に、健全な腸内環境構築に重要な『排便』に焦点を絞り、排便異常に対するリスクマネジメントをそれぞれの職種の立場から報告をいただきます。病態に応じた栄養管理、介護施設や在宅における排便コントロールなど、日々の臨床の中で実践している症例や対応について発表・議論いただき、安全管理についての意識向上に寄与することを目指します。
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3. 経腸栄養パス導入の意義と実践(急性期~慢性期病院) 共催:ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー [一部指定。募集あり] |
昨今、患者の早期回復や感染予防の観点から、経腸栄養が推奨されていますが、下痢や逆流などの不耐症の発生とそれによる経腸栄養中断といった状況が現場では多く見られます。この原因の多くは、医療担当者の栄養療法への理解度の違いに起因する不適切な栄養剤や投与法の選択によるものと考えられます。
これに対する解決手段の一つが『経腸栄養パス』導入です。
医療担当者個々の判断のバラつきや不適切な栄養管理が減り、不耐症発生が減少することにより、早期回復、早期退院、早期リハビリ(ひいては医療費削減やベッド回転率up や在宅復帰率up)が実現可能になると謂われおり、導入する病院が増えてきています。
そこで当シンポジウムでは、既に経腸栄養パスを導入している急性期~慢性期病院の先生方に、パス導入によるアウトカムや、導入のポイントをご発表いただきます。
これから、経腸栄養パス導入を検討されている病院や医療担当者の参考にしていただければ幸いです。
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4. feedM.E. 栄養不良の現状とその対策(仮) 共催:アボット ジャパン株式会社 [指定のみ。募集なし] |
未定 |