「栄養には興味があるけど難しい」という声を耳にすることが多いのですが、看護師にとって「栄養」は特別なことではありません。多くの看護理論家が看護アセスメント枠組みの中で「栄養」の上位項目に設定しています。また、食事摂取量の減少や体重減少など、日頃の看護実践のなかで何気なく行っている観察が、栄養障害に気づき、改善するケアにつながるのです。
患者(人々)の生命を支える重要な栄養療法のうち、そのほとんどの行為を実施するのは看護師です。
自分たちが行っている行為の価値、自分たち自身の価値に気づくことができれば、看護がより一層楽しくなると確信しています。
栄養療法を必要とする方々に、質の高い栄養療法を実践することができるように真摯に取り組んで参ります。
人生100年時代を迎え、超高齢化する国民の健康を守り、その人らしさを支えるために、何卒皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
2023年4月1日
看護師部会 部会長 森 みさ子
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 看護部