亀井 尚
東北大学大学院医学系研究科
消化器外科学分野
日本臨床栄養代謝学会JSPEN東北支部は1986年(昭和61年)から開始された東北静脈経腸栄養研究会をその前身としております。今日まで30年以上にわたり、東北地方の臨床栄養学、輸液・代謝に関する研究とその臨床応用を目的として研究会を中心に活動してきました。JSPEN本部とは別の研究会として設立された経緯はあるものの、2007年(平成19年)からは日本静脈経腸栄養学会JSPENの東北支部として、学会本部と連携を強く取りながら学問的研究に加えて臨床的な栄養療法の普及にも貢献しています。その後、2020年(令和2年)学会の名称変更に伴い日本臨床栄養代謝学会JSPEN東北支部として活動しています。
急速に高齢化が進む我が国ですが、東北地方は約20年その先を行く将来像のモデル地域といわれています。臨床栄養療法の発展は目覚ましく、また、重要性は飛躍的に認識されつつあるものの、限られた医療資源で効率よく、かつ患者さんが十分満足するような医療の仕組みの構築が求められています。本支部会の特徴を活かして、情報提供、研究成果の発信が広くなされることを期待しています。