鈴鹿医療科学大学薬学部  教授
二村 昭彦

このたび、日本栄養治療学会中部支部 第20回支部学術集会を、2026年7月11日(土)に三重県総合文化センター(津市)にて開催いたします。

本学術集会は、中部支部の発足から20年という節目にあたります。このような記念すべき機会に開催をお引き受けすることとなり、たいへん光栄に感じるとともに、会員の皆様にとって実りある学びの場となるよう、身の引き締まる思いで準備を進めております。

JSPENは、これまでNST(栄養サポートチーム)の発展に大きく寄与してきた学会です。会員の皆様におかれましては、日々の臨床の中で、チーム医療の重要性と栄養治療の専門性の双方を高め合いながら、患者さんと真摯に向き合っておられることと存じます。

そこで今回の学術集会では、「医と食(栄養)が心を一つにする」という意味を込めて、テーマを『医食同心 〜栄養とチーム医療の融合〜』といたしました。多職種がそれぞれの専門性を活かしながら、栄養ケアを通じて真に協働するとはどういうことか。その本質をあらためて見つめ直し、共有し、明日からの臨床に活かせる知見を得る場としたいと考えております。また、日々の臨床における疑問や実践の工夫をご発表いただけるよう、一般演題の募集も行っております。多くの皆様のご発表・ご参加を心よりお待ち申し上げます。

本学術集会が、多様な立場・職種の皆さまとともに、患者の「いのち」と「くらし」に寄り添う新たな医療のかたちをともに築く一助となれば幸いです。