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一般社団法人日本栄養治療学会 関越支部 第13回支部学術集会 大会長 合志 聡 新潟県厚生農業協同組合連合会 上越総合病院 消化器内科 部長 |
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「AIに負けない! ― みんなの栄養の英知を結集させよう ―」
第13回日本栄養治療学会 関越支部学術集会を、2027年6月6日に新潟市・朱鷺メッセにて開催できますことを大変光栄に存じます。
近年、AI(人工知能)の進歩は目覚ましく、私たちの日常生活のみならず、医療の現場にも急速に浸透しつつあります。診断支援、画像解析、文献検索、さらには論文作成支援に至るまで、AIは強力なツールとして活用される時代となりました。栄養療法の分野においても、患者データの解析や栄養評価、予後予測などへの応用が期待されており、今後その存在感はさらに大きくなることでしょう。
本学術集会のテーマである「AIに負けない!みんなの栄養の英知を結集させよう!」は、当初、AIがあらゆる領域に進出する中で、改めて多職種連携の価値を見つめ直したいという思いから掲げました。しかし現時点では、AIはまだ栄養治療の現場を完全に代替する存在には至っておらず、むしろ私たちはAIをどのように理解し、どのように活用していくべきかを学ぶ段階にあります。
AIは膨大な知識や最新のエビデンスを瞬時に提示してくれます。今後は「わからないことを調べる」作業の多くをAIが担うようになるかもしれません。しかし、患者さんの表情のわずかな変化や、ご家族の言葉にならない思いを感じ取り、多職種で意見を交わしながら最適な栄養療法を考えることは、まだAIには容易ではありません。
栄養治療の現場には、数値だけでは表せない多くの要素が存在しています。栄養治療は、単なる数値やアルゴリズムだけでは完結しません。患者さん一人ひとりの生活背景や価値観、疾患の経過、そして医療者との信頼関係を踏まえた総合的な判断が求められます。医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、リハビリテーション療法士、歯科医療従事者など、多くの専門職がそれぞれの知識と経験を持ち寄り、議論を重ねることで最適な栄養治療が実現します。この「人と人との協働」こそが、栄養サポートチームの原点であり、AI時代においても決して失われることのない価値であると考えています。
そこで本学術集会では、従来の栄養治療に関する知見の共有に加え、AIの最新動向や医療現場での活用事例についても学ぶ機会を設けたいと考えております。AIに負けないとは、AIを遠ざけることではありません。AIの力を理解し、その恩恵を最大限に活用しながら、人間だからこそ発揮できる知恵や経験、多職種連携の力をさらに高めていくことだと考えています。
また、本学術集会の開催にあたりましては、栄養療法の発展を支えてくださる企業・団体の皆様からのご支援が不可欠です。医療技術や栄養関連製品の進歩は、企業の皆様によるたゆまぬ研究開発と現場への貢献によって支えられております。本学術集会が、医療従事者と企業の皆様がともに学び、交流し、新たな価値を創造する場となることを願っております。
ご協賛いただく企業・団体の皆様には、本学術集会の趣旨にご理解とご賛同を賜り、関越地域の栄養治療のさらなる発展のためにお力添えをいただけましたら幸甚に存じます。
関越地域の多職種が一堂に会し、それぞれの経験や知見を持ち寄ることで、新たな発見や連携の輪が生まれることを期待しております。本学術集会が、AI時代における栄養治療のあり方を考え、地域医療の発展につながる実り多い機会となりますよう願っております。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
