インタビュー vol.1

学ぶことの楽しさを
気づくきっかけに

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【管理栄養士】
宮城 朋果 さん

横須賀市立うわまち病院
(神奈川県横須賀市)
[NST専門療法士取得年:2020年]

「NST専門療法士」を取得したきっかけを教えてください

一番は学生時代からの憧れでした。私の学生時代は、『病院の管理栄養士』=『NSTで活躍する管理栄養士』というイメージが強く、自分がその立場になった時は取得したいと思っていた資格の一つでした。病院で勤務し、目の前の患者さんの栄養スクリーニングから介入に至る判断や選択肢を検討する中で、自身の考えの自信につながるものが欲しく取得しようと改めて思いました。

資格を取得してよかったことは何ですか?

卒後、目の前の業務に関して学ぶ機会は多くありますが、栄養療法について体系的に学ぶ機会はほとんどなく、自身の知識の再確認やアップデートする非常に良い機会になりました。それと合わせて社会人になり、仕事と勉強の両立の難しさも痛感しました。学生時代は決して優秀な生徒ではなかったので(笑)、学ぶことにポジティブな印象があまりありませんでしたが、取得を目指す中で何かを学ぶことの楽しさに気づくきっかけにもなりました。

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毎週月・水・金 週3回開催されているカンファレンスの様子

これから資格取得を目指す方へメッセージをお願いします

管理栄養士は、特に近年活躍の幅が広がっていると思います。医療機関においてはNST活動以外の診療報酬にも関わるようになりました。「NST専門療法士」は、それぞれの環境で最大限力を発揮することを後押ししてくれる資格の一つです。資格取得のためだけではなく、ご自身の知識向上のためにも、長期の視点で本資格取得を目指してほしいなと思っています。
他職種の皆様におきましても、栄養療法はさまざまな場面で切っても切れない関係にある一方、大学や現場で学ぶ機会が少ない分野のように感じています。体系的に学ぶチャンスと考えて、楽しみながら知識を深めていただき、栄養療法の専門家として各現場で活躍される方が一人でも増えることを願っております。


栄養サポートチーム(NST)専門療法士とは・・

日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)が認定する、主として静脈栄養・経腸栄養を用いた、臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有しているとみなした専門療法士。
管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、診療放射線技師のいずれかの国家資格を保持しており、栄養サポートに関する業務に従事、かつ指定研修やセミナー受講、学術集会の参加などの要件を満たすことが必要。
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