要旨
【目的】NST 介入の総合的評価表を作成,運用し,NST の介入効果の分析を行う.【対象および方法】2017 年8 月から2018 年7 月までに,複数回NST 回診を行い,介入終了した140 名を対象とした.総合評価表を用いてNST 活動を評価し,NST 介入効果を後ろ向きに分析した.【結果】評価項目は,『栄養指標』,『食事摂取状況』,『ADL』,『褥瘡』とし,それぞれに小項目を設け,判定基準を設定した.改善・やや改善72%,不変14%,やや悪化・悪化14%であった.【結論】症例数が少なく,対象者背景が不均一でもあることから,総合的評価表の妥当性を検討するには至らなかったが,NST 活動の総合的評価を客観的に行うことができ,その結果改善に寄与できる可能性があると思われた.