要旨
【目的】宿泊施設で療養する新型コロナウイルス感染者の体調を把握し,アミノ酸シスチン・テアニン含有食品の使用感を調査する【対象および方法】神奈川県の宿泊施設の新型コロナウイルス感染者に対し,シスチン・テアニン含有食品を任意で15日間摂取(1日1包)してもらい,その使用感と体調に関するWEBアンケートを実施した.【結果】67名がアンケートに回答し,うち46名が15日間のアンケートを完了した.体調に関する違和感の保有率は,調査期間中アンケート開始時から漸減した.最も頻度の高い違和感は嗅覚であった.シスチン・テアニン含有食品の使用感は肯定的であった.【結論】宿泊施設で療養する軽症の新型コロナウイルス感染者にも,生活に影響し得る症状があり,対策が必要であることが分かった.その対策として,シスチン・テアニン含有食品のような栄養学的アプローチが可能であると考えられ,療養者における忍容性も確認できた.