この原稿を書いている現在,covid-19 についての感染症法上の位置づけを 2 類から 5 類に引き下げる決定がなされたことが報道されました.5 月の連休明けから運用されるそうです.これによってマスク着用ルールや医療費の公費負担の変更も行われると思います.まだまだ混乱は続きますね.私は薬学部の教員ですが,コロナ禍の中,大学の授業は対面とオンラインの両方で行っています.ワクチン接種ができないといった学生もいるため,当面はオンラインを併用せざるを得ません.また授業はオンデマンドで受講することも可能です.録画でみる学生もいるので.つまらない冗談も言えません(もともと面白い冗談ではないのですが ...).JSPEN で講演される先生方は,面白い講演をして下さる先生も多いと思います.録画されていると思うと,いかがなものでしょうか?また大学の実習ですが,ビデオを見てもらった後に実際の実習を行っています.ビデオを繰り返し見ることができて,学生にとっては有難いそうです.対面でだらだら実習の説明を行うよりも学習成果も上がっている気がしています.
さて今回の掲載論文ですが,原著が 3 本,その他が4本です.栄養スクリーニングや急性期病院のNST活動,誤嚥性肺炎の栄養サポート,栄養勉強会など,NST活動の成果を示した報告のほか,胃瘻からの栄養投与方法についての様々な工夫が取り上げられています.症例報告では引きこもり患者の栄養障害という,現代社会における新たな栄養障害例の報告と盛りだくさんの内容です.JSPEN 誌は現在,オンラインで読むことも可能となっていますが,先生方はパソコンで読まれているのでしょうか?わたしは興味のある論文はプリントアウトして読んでいます.昭和世代ですので仕方がありませんね.今後も,学会員の方々の日頃の活動に英知を与える研究成果を積極的に投稿して頂けたらと思います.宜しくお願い申し上げます.
2023 年2 月吉日
e-journal「学会誌 JSPEN」編集委員
日本大学薬学部薬物治療学研究室 林 宏行
編集委員会
委 員 長:鍋谷圭宏
副委員長:千葉正博
編集委員:大平雅一 小山 諭 立石 渉
長沼 篤 林 宏行 丸山常彦
森實敏夫
---------------------------------------------------------------------
学会誌JSPEN Vol.5 No.1
令和5年2月24日発行
一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4丁目4-3
喜助日本橋室町ビル4階
TEL:03-6263-2580 FAX:03-6263-2581
MAIL:jimukyoku@jspen.or.jp
ジャーナル制作 中西印刷株式会社
---------------------------------------------------------------------
Ⓒ2023 by Japanese Society for Clinical Nutrition and Metabolism