【目的】栄養サポートチーム(nutrition support team;以下,NSTと略)稼働認定施設で作業療法的栄養サポートがどのように行われているかを調査し,栄養サポート業務の質の向上に寄与することを目的とした.【対象および方法】一般社団法人日本臨床栄養代謝学会NST稼働認定施設を対象としwebアンケートを用いた横断的調査を行った.作業療法士(occupational therapist;以下,OTと略)在籍群とOT非在籍群,OT関与NST群とOT非関与NST群を比較した.【結果】OT在籍群で総病床数は少なく(P < 0.001),平均在院日数は長かった(P = 0.03).OT非関与NST群で作業療法的栄養サポートの実施割合は高く,OT関与NST群ではニーズやデマンド,精神心理面,認知機能の専門的作業療法支援の実施割合が高かった.【結論】OTは入院期間が長く中小規模の病院でNSTに参加していることが多く,質の高い作業療法支援を提供するにはOTがNSTに関与することが望ましいと考えられた.