学会誌JSPEN Vol.6 No.3
胃瘻交換時の瘻孔損傷による腹膜炎に対し,腹腔鏡下手術を施行した1例
著者
森 俊明1),水谷佳子2)
所属
1) 岡崎市民病院 外科,2) 岡崎市民病院 腎臓内科
キーワード
PEG,瘻孔損傷,腹腔鏡下手術
DOI
10.11244/ejspen.6.3_139
詳細
経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy;PEG)の際,その利便性からバンパー・ボタン型胃瘻カテーテルが選択されることも多い.一方でその形状から交換時の瘻孔損傷による誤挿入が合併症の一つとされている.今回,胃瘻作成約1年後に行ったバンパー・ボタン型胃瘻カテーテル交換時の瘻孔損傷により腹膜炎を発症し,腹腔鏡下手術により胃瘻再造設と腹腔洗浄ドレナージ術を施行した症例を経験した.基礎疾患のある患者に対する治療手段として有用であったと考えられる.
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