学会誌JSPEN Vol.7 No.4
JSPEN所属のリハビリテーションスタッフにおける栄養治療とリハビリテーションに関する意識調査
著者
森 隆志1,11),若林秀隆2,11),市川大輔3,11),荒金英樹4,11),助金 淳5,11),鈴木裕也6,11),髙橋理美子7,11),田中 舞8,11),南里佑太9,11),松嶋真哉10,11)
所属
1) 総合南東北病院 口腔外科,2) 東京女子医科大学 リハビリテーション科,3) 山梨大学 外科学第一講座,4) 愛生会山科病院 外科,5) 信愛会日比野病院 リハビリテーション部,6) 製鉄記念八幡病院 リハビリテーション部,7) 横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション部,8) 市立砺波総合病院 総合リハビリテーションセンター,9) 北里大学病院 リハビリテーション部,10) 杏林大学 保健学部,11) 日本栄養治療学会 栄養治療リハビリテーションワーキンググループ
キーワード
リハビリテーション職種,栄養治療,課題
DOI
10.11244/ejspen.7.4_193
詳細
【目的】栄養治療の臨床現場においてリハビリテーション(以下,リハと略)スタッフの果たす役割や課題はさらなる深化が必要である.今回,我々は栄養治療領域におけるリハの課題を調査した.
【対象および方法】日本栄養治療学会に所属するリハスタッフにアンケート調査を行った.質問内容は,Nutrition Support Team(以下,NSTと略)での役割と課題,新設された加算への対応,同学会の栄養治療リハビリテーションワーキンググループへの期待である.
【結果】365名が回答した.理学療法士は運動負荷量の調整,作業療法士は食事場面,高次脳機能障害への対応,言語聴覚士は摂食嚥下障害への対応を指向していた.臨床場面の具体的な行動指針がないという意見や,栄養治療やNST活動における行動指針提示やNSTの加算要件への組み入れの希望があった.
【結論】リハスタッフが栄養治療に関わる際の行動指針の作成,活動を遂行する上で必要な制度の整備が必要なことが明らかになった.
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