【目的】水疱性類天疱瘡(Bullous pemphigoid;以下,BPと略)は高齢者に好発し低栄養状態をきたしやすい.BP患者における早期栄養サポートチーム(Nutrition support team;以下,NSTと略)介入の影響を検討する. 【対象および方法】2017年4月から2024年1月にBPと診断され,NSTに紹介された7例を対象に後ろ向き観察研究を実施し,NST介入時期と転帰の関係を主要評価項目とした.重篤な合併症発症にも着目した. 【結果】NST介入までの期間は,自宅退院群(n = 3)で5(5–17)日,転院・死亡群(n = 4)で22.5(18–37.5)日と有意差を認めた(p = 0.048).必要栄養量充足率は,自宅退院群では全例で80%以上であるのに対し,転院・死亡群では72.5(33–85.75)%であった.自宅退院群では介入後の新規合併症の発生は認めなかった. 【結論】重症BP患者において早期NST介入が必要栄養量充足と良好な転帰に寄与する可能性が示唆された.血清アルブミン値単独での評価には限界があり,Global leadership initiative on malnutrition(GLIM)基準などによる包括的栄養評価の重要性が再確認された.