学会誌JSPEN Vol.8 No.1
水疱性類天疱瘡患者における早期栄養サポートチーム介入の有用性の検討
著者
石橋達也1,2),前西佐映3),撫養柚希1),青木 和1),大山真穂1),東 佑美1),表 順子1),望月龍馬1),西 理宏4)
所属
1) 和歌山県立医科大学附属病院 病態栄養治療部,2) 和歌山県立医科大学 内科学第一講座,3) 大阪急性期・総合医療センター 栄養管理室,4) 関西医療大学 保健医療学部 臨床検査学科
キーワード
水疱性類天疱瘡,NST,低栄養
DOI
10.11244/ejspen.8.1_3
詳細
【目的】水疱性類天疱瘡(Bullous pemphigoid;以下,BPと略)は高齢者に好発し低栄養状態をきたしやすい.BP患者における早期栄養サポートチーム(Nutrition support team;以下,NSTと略)介入の影響を検討する.
【対象および方法】2017年4月から2024年1月にBPと診断され,NSTに紹介された7例を対象に後ろ向き観察研究を実施し,NST介入時期と転帰の関係を主要評価項目とした.重篤な合併症発症にも着目した.
【結果】NST介入までの期間は,自宅退院群(n = 3)で5(5–17)日,転院・死亡群(n = 4)で22.5(18–37.5)日と有意差を認めた(p = 0.048).必要栄養量充足率は,自宅退院群では全例で80%以上であるのに対し,転院・死亡群では72.5(33–85.75)%であった.自宅退院群では介入後の新規合併症の発生は認めなかった.
【結論】重症BP患者において早期NST介入が必要栄養量充足と良好な転帰に寄与する可能性が示唆された.血清アルブミン値単独での評価には限界があり,Global leadership initiative on malnutrition(GLIM)基準などによる包括的栄養評価の重要性が再確認された.
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