春光うららかな季節となりました.新年度を迎え,医療の現場にも新たな風が吹き込む時期となりました.盛大に開催された第41 回日本栄養治療学会学術集会の余韻がまだ残るなか,本編集後記を記しています.今回の学会誌JSPEN Vol. 8 No. 1 では,栄養治療のさらなる発展に資する知見を,多角的な視点から取り上げました.
 本号は,原著論文,症例報告,施設近況報告,研究報告,学会参加記,報告記など,多彩な内容で構成されています.いずれの論文も読み応えがあり,日々の実践に役立つものばかりです.その中でも,多くの施設において参考となる取り組みをまとめていただいた施設近況報告「脳外科病棟におけるリハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算算定の現状」を紹介いたします.
 ご存じのように,令和6 年度診療報酬改定により「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」が新設されました.しかし,全国的に算定率は9%にとどまっているのが現状です.そのような状況下で,著者らの施設では脳血管疾患患者を対象とし,多職種協働の推進,評価・計画様式の電子カルテ内テンプレート化,院内モバイル端末を活用した算定患者情報の共有,入院48 時間以内の評価完遂体制の整備などを行い,施設基準のアウトカム要件を満たし,連携体制加算の算定が可能であることを示されました.
 本報告は,算定を開始したものの運用がうまく進まない施設や,これから算定を始めようと準備している施設にとって,大変参考となる内容です.また,算定にとどまらず,一定以上のアウトカムを実際に得られている点でも,極めて示唆に富み,他施設が模範とすべき取り組みとして大いに価値があるものと感じました.
 学会誌JSPEN は,会員の皆様にとって身近でありつつ,学術的にも日々の栄養治療に役立つ最新知見を共有する雑誌です.何より,査読を経て掲載された論文は立派な業績となり,後世に残る貴重な成果です.今後も会員の皆様からの積極的なご投稿を心よりお待ち申し上げております.
 

2026年3月吉日
e-journal「学会誌JSPEN」
編集委員会
済生会横浜市東部病院
谷口英喜

編集委員会
委 員 長:石橋生哉
副委員長:千葉正博
編集委員:浅桐公男  小川恵子  川口 巧
     立石 渉  谷口英喜  中山真美
     宮田 剛  元井冬彦

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学会誌JSPEN Vol.8 No.1
令和8年3月31日発行

一般社団法人 日本栄養治療学会
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4丁目4-3
喜助日本橋室町ビル4階
MAIL:jimukyoku@jspen.or.jp

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