日本栄養治療学会の栄養治療リハビリテーションワーキンググループが実施した「JSPEN所属のリハビリテーションスタッフにおける栄養治療とリハビリテーションに関する意識調査」の内容を基に,栄養治療における理学療法士(Physical Therapist;以下,PTと略)の強みと役割を整理した.本稿では,①骨格筋量・筋力・歩行能力・Activities of Daily Living(以下,ADLと略)などの身体機能評価ができる,②活動量を加味した必要栄養量の計算ができる,③栄養状態に合わせた運動量・負荷量の調整ができる,④食事の際の姿勢調整やポジショニングができる,⑤患者への教育とモチベーション向上に関われることの5つをPTの主要な強みとして先行研究をもとに論じた.また栄養治療における役割として,活動量,ADL(予後予測を含む)に基づいた栄養治療の提案,フレイルとサルコペニアへの介入と予防,International Classification of Functioning, Disability and Healthに基づく全人的評価を活かした多職種連携の促進を挙げた.PTは身体機能の専門家として,栄養治療に必要な情報の提供と運動療法の最適化を担い,栄養とリハビリテーションを統合した支援に貢献し得る職種である.