学会誌JSPEN Vol.8 No.2
栄養治療における理学療法士の強みと役割:アンケート調査と先行研究に基づく総説
著者
松嶋真哉1,11),鈴木裕也2,11),南里佑太3,11),市川大輔4,11),荒金英樹5,11),森 隆志6,11),助金 淳7,11),髙橋理美子8,11),田中 舞9,11),西岡心大10,11)
所属
1) 杏林大学 保健学リハビリテーション学科理学療法学科,2) 製鉄記念八幡病院 リハビリテーション部,3) 北里大学病院 リハビリテーション部,4) 山梨大学 外科学第一講座,5) 愛生会山科病院 外科,6) 総合南東北病院 口腔外科,7) 日比野病院 リハビリテーション部,8) 横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション部,9) 市立砺波総合病院 総合リハビリテーションセンター,10) 長崎県立大学 看護栄養学部栄養健康学科,11) 日本栄養治療学会 栄養治療リハビリテーションワーキンググループ
キーワード
栄養治療,理学療法,多職種連携
DOI
10.11244/ejspen.8.2_67
詳細
日本栄養治療学会の栄養治療リハビリテーションワーキンググループが実施した「JSPEN所属のリハビリテーションスタッフにおける栄養治療とリハビリテーションに関する意識調査」の内容を基に,栄養治療における理学療法士(Physical Therapist;以下,PTと略)の強みと役割を整理した.本稿では,①骨格筋量・筋力・歩行能力・Activities of Daily Living(以下,ADLと略)などの身体機能評価ができる,②活動量を加味した必要栄養量の計算ができる,③栄養状態に合わせた運動量・負荷量の調整ができる,④食事の際の姿勢調整やポジショニングができる,⑤患者への教育とモチベーション向上に関われることの5つをPTの主要な強みとして先行研究をもとに論じた.また栄養治療における役割として,活動量,ADL(予後予測を含む)に基づいた栄養治療の提案,フレイルとサルコペニアへの介入と予防,International Classification of Functioning, Disability and Healthに基づく全人的評価を活かした多職種連携の促進を挙げた.PTは身体機能の専門家として,栄養治療に必要な情報の提供と運動療法の最適化を担い,栄養とリハビリテーションを統合した支援に貢献し得る職種である.
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