学会誌JSPEN Vol.8 No.3
敗血症患者に対する栄養ケアプランの記録の質評価と運用実態:NCP-QUESTを用いた単施設後方視的研究
著者
吉川千遥1),遠藤美織1),佐藤アキ子1),産本陽平2)
所属
1) 竹田綜合病院 栄養科,2) 筑波大学附属病院 小児外科
キーワード
栄養ケアプラン,栄養ケアプロセス,質評価
DOI
10.11244/ejspen.8.3_111
詳細
【目的】栄養ケアプランの記録の質を評価し,その運用実態を明らかにする.
【対象および方法】2023年4月~2025年3月にIntensive Care UnitまたはHigh Care Unitへ入室した敗血症患者を対象とした単施設後方視的研究である.ケアプランの作成時期,作成頻度に加え,記録の質をNutrition Care Process–Quality Evaluation and Standardization Toolを用いて評価し,質の低評価と関連する因子を混合効果ロジスティック回帰分析で検討した.
【結果】対象は103名.ケアプラン総数は426件で,初回作成までの時間,および作成頻度の中央値はそれぞれ19時間,3.5件/週であった.「初回評価」の36.5%,「初回+再評価」の47.7%はケアプランの記録の質が低いと判定された.多変量解析では,Sequential Organ Failure Assessment(以下,SOFAと略)スコア最大値が高い患者のケアプランほど,記録の質が低いと判定されにくかった(オッズ比0.82,P = 0.01).
【結論】ケアプラン全体では改善余地があるものの,SOFAスコア最大値が高い患者のケアプランの記録の質は低いと判定されにくく,重症例ほど記載が充実していた可能性が示唆された.
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