学会誌JSPEN Vol.8 No.3
mNUTRICスコアで層別化したICU患者におけるリフィーディング症候群:ASPEN基準に基づく検討
著者
笠松大悟
所属
兵庫県立尼崎総合医療センター 救急集中治療科
キーワード
リフィーディング症候群,mNUTRICスコア,集中治療
DOI
10.11244/ejspen.8.3_129
詳細
【目的】modified Nutrition Risk in the Critically Ill(以下,mNUTRICと略)スコアによる層別化とIntensive Care Unit患者のリフィーディング症候群(refeeding syndrome;以下,RFSと略)重症度分布の関係を探索的に検討した.
【方法】2025年6~7月に当院Emergency Intensive Care Unitで栄養介入した適格37例を対象とし,ASPEN 2020基準に準拠して栄養開始後の血清P,Mg,Kの最大低下率に基づき重症度を4段階に分類した.
【結果】mNUTRIC 0–4点群19例,5点以上群18例であった.重度RFS(電解質が>30%低下)は5点以上群61.1%,0–4点群31.6%であり,重症度分布は高スコア群で有意に高かった(p = 0.037).ASPEN基準を満たす軽度以上のRFSは5点以上群で全例,0–4点群でも78.9%に認められた.
【結論】mNUTRIC高リスク群ではASPEN基準に基づくRFS重症度が高い一方で,低リスク群でも軽度以上のRFSを高頻度に認めた.mNUTRICスコアの高低によらず,栄養介入開始時にはRFSを念頭においた電解質モニタリングが求められる.
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