【目的】病院給食の食味向上を目指した業務再編が,残食率,労働負担およびコスト関連指標におよぼす影響を評価した. 【方法】単施設後方視的研究として,給食業務再編前(2024年4~9月)と再編後(2025年4~9月)を比較した.業務再編では,調理工程や一部食材の変更を行い,一方で頻度の少ない献立を廃止し,個別対応基準を見直した.副食の残食率,日次1,000食あたりの副食の調理種類数,労働時間,月次1,000食あたりの食材料費を評価した. 【結果】残食率0~10%の割合は多くの料理区分で増加し,特に中皿,小鉢では残食率カテゴリの分布に有意差を認めた.副食の調理種類数は通常営業日,休日ともに減少し,労働時間も,通常営業日では有意に減少していた(いずれもP < 0.001).また,食材料費に有意な変化はなかった(P = 0.16). 【結語】食味向上を目指した多面的な給食業務再編は,低残食カテゴリの割合増加を示し,業務効率化を併施することで,労働負担や食材料費の増加を抑えて実装し得る可能性が示された.