要旨
【目的】看護師が胃瘻カテーテル内汚染・閉塞予防のため実践してきた管理方法と交換期間を調査すること【対象および方法】無作為抽出した日本の有床病院と介護保険施設2,000 箇所の看護師に質問紙を配布した.【結果】 チューブ型胃瘻を使用する287 施設の内,回答が多かった平均交換期間はバルーン型1 カ月以上,バンパー型4カ月以上だった.カテーテル内汚染・閉塞予防策は白湯充填,汚染への対処方法,汚染に有用と考える対処方法は白湯フラッシュの回答が多かった.バルーン型カテーテルを1 カ月以上使用する施設は有意に非常勤管理栄養士配置数が多かった(p=0.02).【結論】管理栄養士数を適正に配置し,看護師と連携して胃瘻管理を行うことがカテーテルを長く使用可能にすると推測される.また不使用時に白湯を充填しておくこと,カテーテル内汚染には白湯フラッシュが最も行われていた.
学会誌JSPEN Vol.2 No.3
日本の病院および介護保険施設における胃瘻カテーテル管理の実態調査
著者
土肥眞奈1),佐々木晶世1),小林優子2),叶谷由佳1)
所属
横浜市立大学医学部看護学科老年看護学領域1),駒沢女子大学看護学部成人看護学領域2)
キーワード
胃瘻,病院,介護保険施設