要旨
重症心身障がい児者(以下,重症児者と略)に対する胃瘻造設は広く行われている手術であり,安全性も高いとされている.しかし今回,胃瘻造設後の胃軸捻転の2 例を経験した.2 例とも胃瘻の腹壁固定部を軸とした胃軸捻転であった.一般的に胃瘻造設は胃軸捻転の治療的手技となるが,胃瘻造設後に胃軸捻転を発症した自験例は,示唆に富むと思われたので,文献的考察を加えて報告する.
学会誌JSPEN Vol.2 No.3
胃瘻造設後に胃軸捻転をきたした重症心身障がい者の2例
著者
毛利純子
所属
愛知県医療療育総合センター中央病院 小児外科
キーワード
PEG,胃軸捻転,重症心身障がい児者