在宅半固形栄養経管栄養法指導管理料算定に関するElectronic Data Capture System(EDC)を用いた症例登録型データベースの構築事業の研究概要です。

 2018年の診療報酬改定において、本学会が要望した在宅半固形栄養経管栄養法指導管理料が新設されてから約1年が経ちましたが、これまで実際の算定患者の背景、指導内容、転帰などの詳細は明らかになっておりません。本指導管理料が将来に亘り適正に運用・活用されていくためには、算定患者の背景、指導管理の内容、転帰等の情報を収集し、分析する必要があります。
 また、半固形栄養法では、投与時間の短縮、胃瘻造設後の肺炎発症の減少、消化器症状の改善などの有用性がかねてより報告されていますが、こうした有用性を検証可能とするような大規模かつ多施設によるレジストリ型データベースはこれまで構築されていません。
 そこで本学会では、在宅半固形栄養経管栄養法指導管理料算定患者を対象として、アカデミア向け臨床研究支援システムであるREDCap(Research Electronic Data Capture)を用いた症例登録型データベース構築事業を行うこととなり、本学会の倫理委員会による承認を受けました。本事業でデータベースを構築することにより、在宅半固形栄養経管栄養法指導管理料の実態を把握し、適正に運用していくためのデータを示すことができます。また、調査を通じてベストプラクティスを収集し、最終的にはJSPEN版在宅半固形栄養指導管理の手引きを作成することも企図しております。

一般社団法人日本臨床栄養代謝学会
REDCapプロジェクト長
飯島正平

研究計画概要書

研究計画書

説明文書

日本臨床栄養代謝学会 倫理審査結果通知書 承認番号[2019-002]

大阪国際がんセンター 倫理審査結果通知書 承認番号[19161]

研究責任者のCOI開示情報